今秋からTV放送が始まったアニメ「神田川JET GIRLS」。
物語の主な舞台は東京の浅草周辺ですが、本作の主人公『波黄 凛』の出身地は長崎県五島列島の小値賀島という設定です。
まさか小値賀島がアニメの舞台になる日が来ようとは…
実際、第1話の序盤には小値賀島の風景が数カット登場しました。
五島がアニメの舞台になったのは「ばらかもん」「蒼の彼方のフォーリズム」に続いて3作目ですね。
先週末、台風一過となった小値賀島を訪れ舞台探訪を行ってまいりました。
※この記事では、舞台探訪で撮影した写真との比較・検証のため、アニメ作品の一部を引用させていただいております。
これら画像の著作権は、ティー・エヌ・ケー、及びKJG PARTNERSに帰属していることを明示させていただきます。
探訪日:2019年10月14日
2019年12月28日
- 「牛に注意」標識
- 牛が放牧されている場所
- 斑漁港(斑島の漁港)
- 斑漁港遠景
- 小値賀港(フェリー乗り場)
- (参考)砂浜のモデルについて
- 船上から見る小値賀島
- ポットホール付近
- 牧場
- 【小値賀島へのアクセスなど】
「牛に注意」標識
まずご紹介するのはこちら。
第1話冒頭に登場した「牛に注意」の標識。
島内には同様の標識が至るところに立っています。
上記の写真は、島内の松林「姫の松原」で撮影。
日本の名松百選に選ばれている松原です。
牛が放牧されている場所
こちらも冒頭に登場したカット。
木の枝の形など細かな部分まで再現度高く描かれてますね!
場所は、小値賀島本島から斑島(まだらじま)へ渡る橋の直前のポイント。
実際に牛が数頭放し飼いにされています。
斑漁港(斑島の漁港)
小値賀島の西隣に位置する斑島(まだらじま)の漁港のカット。
船の形状も一致してますね。
主人公の凛が住んでいる地区はこの斑島の集落がモデルとなっているようです。
こちらは斑漁港にある鳥居。
当初、小値賀港の近くにある「西宮神社」がモデルではないかと見ていましたが違いました。
奥に見える建物も含め、細かい箇所まで一致しています。
斑漁港遠景
集落の高台から近い構図で港を見下ろせる場所を探して撮影しました。
家の屋根まで含めて完全一致で取れるポイントは発見できず。
作中では主人公宅の2階の窓から見下ろしているというシチュエーションだと思われます。
実を言うと、主人公宅のモデルであろう建物も発見しました。
今も人が住まわれているであろう民家なので撮影や位置情報は控えますが、おそらくこの家の2階からであれば作中同様の構図で港を撮影できるのではないかと考えます。
小値賀港(フェリー乗り場)
凛が島を出て浅草へ向かうシーン。
小値賀港のフェリー乗り場がモデルとなっています。
左端の浮き輪も実在。
九州商船のフェリーの煙突部分。
九州商船のフェリー甲板。
ここはあまり一致してない?
(参考)砂浜のモデルについて
OPに登場する砂浜。小値賀島には海水浴場がいくつか存在しますが、『柿の浜海水浴場』という場所がもっとも近いのではないかと考えました。
とは言っても、奥に見える陸地の稜線は完全一致とは言えず…
ちなみに私が訪れた時は満潮で砂浜部分が海水で隠れてました。
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2019年12月29日追記
アニメ11話で凛ちゃんが実家に帰省したことで再び小値賀島のカットが登場しました。
2019年12月28日に小値賀島を再訪。巡礼を行ってまいりました。
以下、11話で登場したカットを纏めました。
船上から見る小値賀島
フェリーの甲板から眺める小値賀島。
自分は高速船で来島したので、船内から窓越しに撮影していますw
小値賀港を海上から。
高速船が止まる位置とフェリーが止まる位置が違うため、高速船からでは作中と同じ画は撮れませんw
ポットホール付近
墓参りをしていた凛ちゃんはヘルズ・キッチンの二人とばったり遭遇。
ポットホールという小値賀島の観光名所の近くで、凛の母親 波黄蘭について話をします。
写真の軽トラは、近くで釣りをしていたおっちゃんのものかと^^;
テーブル越しにヘルズ・キッチンが座っていた方向を撮影。
奥の陸地は省略されていますね。
案内板、テーブル、鳥居。
凛ちゃんが座っていた方移行を撮影。
作中では奥に山が描かれていますが、実際は平原と海が見えるだけです。
奥の山の稜線もほぼ一致してますね。
鳥居をアップで。
このカットは側の高い位置にある道路から望遠で撮影しています。
ポットホールとはなんぞや。
岩の間にある真ん丸い石が波で転がり、周りの岩を削って自然にどんどん穴を掘っていっているという珍しい穴です。
白い鳥居の先を進むとこのような穴が。
底に丸い石がありますね。
この狭いスペースに勢いよく波が来ることで石が動いて周りの岩をガリガリと削っているというわけです。
このような場所は世界にいくつかあるようですが、小値賀島のポットホールの深さは世界2位、日本では一番だと言われています!
これだけの深さになるまでどれほどの年月がかかるのでしょうか?
牧場
作中で一瞬映った牧場のカット。
小値賀島には牛が放し飼いにされているポイントが至るところにありますが、この場所は斑島の西側にある牧場。
地形が似ているのでここではないかと推測します。
牛もたくさんいますよ~
このあたりは絶景ポイントが多いんですよね~
夏の青空のもと自転車やバイクで走ったら気持ちいでしょうね。
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【小値賀島へのアクセスなど】
小値賀島と言ってもピンとこない人は多いんじゃないかと。
★アクセス
島へのアクセスは船一択。
佐世保から九州商船の高速船(約2時間)、もしくはフェリー(約3時間)。
または、博多から野母商船のフェリー「太古」(約5時間)。
佐世保から朝一の高速船に乗れば日帰りできます。
その場合、島での滞在時間は約3時間。舞台探訪のみが目的であれば、レンタサイクルを借りれば十分回りきれます。
ちなみに、今回私も日帰りで探訪してきました。
★島内の移動
島内を回る際はレンタサイクルがおすすめ。
小値賀港のフェリーターミナルにある観光課の窓口で借りることができます。
島内の道はアップダウンが激しい為、自転車に乗り慣れていない人は電動自転車を借りることをオススメします^^;
レンタカーもあります。
★島の宿
もちろんせっかく島に来たのだからゆっくりしていきたい!という人は多いはず。
島内には旅館やゲストハウス、民宿など宿泊施設も充実しています。
「古民家ステイ」も人気です!
★食事
食事処も充実してます。
以前仕事で訪れた際に聞いた話によると、島内には居酒屋が20軒ほどあるとか。
人口2,000人あまりの島で居酒屋が20軒もあるのはかなり多い方だと思います。
居酒屋以外にも、レストラン、定食屋さん、お寿司屋さん等色々ありますよ。
コンビニはありません。(スーパーはあります)
内容は以上!
どのカットも予想以上に再現度が高く探訪し甲斐のある旅でした。
しっかりロケハンして描かれてるな~という印象。(小値賀島はGoogleマップのストリートビューは使えませんし…^^;)
長崎県民としては、1話だけでなくこの後の話数でも島が登場してくれれば嬉しいんですがどうでしょうか…
もちろん作品自体も面白いので視聴は継続していきますよ!
いずれ東京での聖地巡礼も行いたいと思います。
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2019年12月29日追記
11話で登場した墓地ですが、小値賀島にこのような場所は無いように思います。(自分が見つけきれてないだけの可能性もありますが…)
墓地だけ全く別の場所をモデルにしているのかも。
※ただ、発見できたとしても、墓地という性格上撮影やネット上での公開は控えるべきだと考えます。
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