もうすぐ新海誠監督の最新作「君の名は。」が公開される!ということで、今までの新海作品についても注目が集まるのではないでしょうか?
今回はそんな過去作品の中から、2004年公開の「雲の向こう、約束の場所」の探訪記事を書いてみました。
前回の「秒速コスモナウト 種子島探訪」の記事同様、今回の記事も数年前に行った探訪の様子を纏めています。
※この記事では、舞台探訪で撮影した写真との比較・検証のため、一部アニメ作品の画像を引用させていただいております。
これら画像の著作権は、新海誠 氏、及びコミックス・ウェーブ・フィルムに帰属していることを明示させていただきます。
探訪日:2009年5月2~3日
青森駅
青森駅の改札。
2006年に自動改札が導入されたようですね。
現在では「青森観光情報センター」の建物が大きく映ってしまい、作中のカットは回収不可となっています。
瀬辺地駅近くの高架下
瀬辺地駅の近くにある高架下。
瀬辺地駅の南に2箇所高架下がありますが、そのうち駅に近い方の高架下がモデルになっています。瀬辺地駅から280号線へ出て右折。すると、すぐ線路方向へ曲がれる小道があるのでそこを歩いていくとたどり着きます。
蟹田駅
浩紀や拓也、佐由理が通学で利用している駅。津軽線の「蟹田駅」がモデルとなっています。
跨線橋の屋根部分や「お願い」の表示、その右にある『1』の看板も一致していますね。
跨線橋の階段からホームを見下ろした図。
アニメの背景描写では度々使われる技法ですが、実際の風景を左右反転させて描いているようです。
駅舎横の駐車場。分かりづらいですが、柵の内側(ホーム側)に作中のような幟を立てるための筒が括り付けられています。
この2カットは撮り損ねました…
蟹田駅周辺
蟹田駅から国道へ出るとそこは海の目の前。少し南へ歩いていくとこのような堤防が見えてきます。
蟹田駅の南方2つ目の踏切。(桜町踏切)
浩紀と拓也、佐由理の3人で蝦夷製作所へ向かうシーンで登場しました。
今別駅
こちらは今別駅の「バス回転所」で撮影。看板はほぼそのまま描かれています。
実際は、作中のような高い位置にホームがあるわけではないようです。
今別駅のすぐ横にあった「伊東食堂」。残念ながら、現在では建物が取り壊されており跡地が残っているだけです。(私が訪れたときにはまだ建物は残っていました)
キービジュアルにもなっているカットだけに印象深いですね。
切符入れもそのまま描かれているようです。この切符入れ自体は沿線上の他の駅にもあります。
今別駅周辺
今別川の河口、「あすなろ橋」付近からの一枚。
かなりズームしないと同アングルで撮影できません。
今別駅から北へ歩いてすぐの高架下。
浩紀と拓也が3年ぶりに再会するシーン。
上記の高架下のカットを、引いた位置から撮影するとこの場面に。
浩紀が来た方向を考えると真逆だと思うのですが、右側の建物や柵に合わせるとこのアングルになります。(逆から撮って左右反転させている可能性もありますね^^;)
これで正しければ、作中では高架下が消されていることになります。
外ヶ浜警察署前の交差点
国道280号線から、蟹田川沿いの県道12号線へ右折した直後の交差点。
拓也が施設から連れだした佐由理を車に乗せて蝦夷製作所へ向かうシーンなどで登場。
三厩駅
三厩駅ホームのカット。
全くカット合わせできていない…
駅の側にある自転車置き場。
作中では「伊藤食堂」の側にある設定でした。
階段国道
物語終盤。塔に向かって飛び立つヴェラシーラ。「階段国道」として有名な国道339号線から見たアングル。
ちなみにこの階段国道を登っていくと…
「竜飛岬」という場所に着きます。この日は霧雨が降っていて景色はあまりよろしくありませんでした;;
別作品になりますが、「CLANNADアフターストーリー」において朋也が祖母と対面するシーンの場所としても有名ですね。
(参考)郷沢駅
作中のこのカット、佐由理が電車を降りるホームがこの郷沢駅のホームに似ているという情報を耳にし来てみました。
階段や周りの風景は違いますが、柵は似ている気がします^^;
なかなか判断付きませんね…
内容は以上です。
天候に恵まれない中での旅でしたが、主要なポイントは大方回れたので充実していました。
伊藤食堂の取り壊しについては、つい先ほどこの記事を書いている途中で知りました。趣深い建物でとても印象に残っているので残念です…
青森駅の変容もそうですが、時間の流れを感じさせますね。