福岡県北九州市戸畑区にある『旧松本家住宅』。国の重要文化財に指定されているこの建物、今では結婚式場やパーティー会場として利用されています。
通常利用客以外の立ち入りはできないのですが、毎年春と秋にそれぞれ1日ずつ開催される「一般公開」の日にだけ、内部の見学・撮影が許可されています。
去る11月1日、2015年の旧松本家住宅「秋の一般公開」が行われ、私も参加してきました。
目的は「藍より青し」の舞台探訪。作中で登場人物たちが暮らす洋館『桜庭館』のモデルとなっているのがこの「旧松本家住宅」なのです。
奇しくも11月1日は「たけはら憧憬の路&たまゆらの日」のイベント2日目。本来であれば次回の一般公開日を待つところですが、この一般公開は応募制で1000人以上の応募で抽選となる為、次回も必ず参加できる保障はありません。悩んだ末、現地滞在時間約1時間(朝の7時に三原を発ち、15時から竹原市民会館で行われるたまゆらの日イベントに間に合うよう戻ってくる)という強行スケジュールを決行することに。
時間に追われる中での舞台探訪でしたが、作中の「桜庭館」そのままの光景を間近で見ることができ、とても心躍る時間を過ごすことが出来ました。
※原作ではなくアニメのキャプ画を元に舞台探訪を行っています。
※この記事では、舞台探訪で撮影した写真との比較・検証のため、一部アニメ作品の画像を引用させていただいております。
これら画像の著作権は、J.C.STAFF様及び「藍青計画」様に帰属していることを明示させていただきます。
探訪日:2015年11月1日
外観
1期OPより。右手前の木が若干被さっていますが、この画だけでも作中での再現度の高さが伺えます。
落下防止用なのか、手すりの上にさらにパイプ状の手すりが取り付けられています。
この角度からの画は作中でも頻繁に登場します。
2階のバルコニー。作中よりも手すりの高さが低いような気がします。
窓ふき掃除で妙子ちゃんが落ちそうになる窓その1。
建物の南側。中央部の壁が半円状になっているのが特徴的です。
窓ふき掃除で妙子ちゃんが落ちそうになる窓その2。
建物南側1階部分。庭は芝生ではなく石畳でした。
玄関先のカットも多く登場しますね。
2期最終話終盤のカットで締め。急いでいた為雑なカット合わせになってしまいましたが、窓や外壁の装飾など細かい部分までしっかり再現されているのが分かります。
あまりの再現度の高さに、敷地内に入った瞬間からずっとテンションMAXでしたw
内観
【1階中央ホール】
1階中央のホール。金の屏風もしっかり再現されています!
一般公開日には建物内で様々なイベントが開催され、こちらの中央ホールでもピアノとチェロの演奏が行われました。
階段の上から撮影。作中の画はおそらく階段からではなく、階段から柱を挟んで反対側(空中に浮いた位置)から階段側に向かって下方を向いた構図だと思われます。
【玄関】
玄関。ここはあまり一致しないかな。
【食堂】
食堂。ここは驚異の再現度ですね!!!
作中でも頻繁に登場する場所だけあって一番テンションが上がりました!
食堂の照明。
【リビング】
リビング。見ての通りここは1階中央ホールがモデルとなっているようです。(気づきにくいですが、特徴的な鏡の形状からここで間違いないと判断)
作中では階段がある中央ホールと居間は別々の部屋として描かれていたので、建物の間取りは改変されている可能性が高いですね。
その他、1階ホールの写真。
ピアノ&チェロ演奏開始の時間が近いため、観客が大勢集まっており撮影困難(^^;)
【2階の廊下】
2階の廊下。格子状の窓枠は作中そのままですね。
2階の別箇所の廊下。こちらはあまり一致せず。
【その他】
その他建物内部の様子。
今回の探訪はここまで。
実質滞在時間45分。もう少しゆっくり時間をかけて満喫したかったなというのが率直な感想です…^^;
人が多すぎてなかなかカット合わせで撮影できなかったので、来年の春またリベンジですね。
最後に・・・予想以上の再現度に驚きと興奮の連続でした。物語の大半がこの『桜庭館』で繰り広げられる為、作品のメイン舞台といっても過言ではないでしょう。藍青ファンには是非一度訪れてほしい場所です。