プライベートでは約1年半ぶりの五島訪問。吹く風はまだまだ冷たいものの、概ね天気に恵まれ充実した3連休を過ごすことが出来ました。
今回の目的は、「あおかな」の舞台探訪。PCゲームをはじめ、コミック、アニメ、コンシューマ化と幅広い展開を見せ、今とても波に乗っている作品ですね!
毎度のことながら、十分下調べができないまま臨んだ探訪でしたが、多少なりとも成果を出すことが出来たので記事にまとめさせて頂きました。
※この記事では、舞台探訪で撮影した写真との比較・検証のため、一部アニメ、及びゲーム作品の画像を引用させていただいております。
これら画像の著作権は、sprite、GONZO及び「久奈浜学院FC部」に帰属していることを明示させていただきます。
探訪日:2016年3月19~21日
商店街
久奈浜学院FC部の面々が競技用のグラシュを買いに来る場面で初めて登場する商店街。
写真は福江島の福江港からほど近い場所にある商店街の一角。歩道の屋根や、それを支える柱、看板等のデザインを見ても、ここがモデルになっているのは疑いようがないでしょう。
しかし、作中の画と完全一致する場所は見受けられず…
(かなり適当に撮ってしまい後悔していますが、作中と同じデザインの「樹木を囲う金属製の支柱」も存在します)
ちなみにアニメで描かれている商店街はこちら。
ゲーム版とだいぶ描写が異なりますね。車道が無く、どちらかというとアウトレットモールに近い感じでしょうか?
ちなみにアニメ版で描かれている商店街の街灯と同様の物が福江の商店街でも確認できました。
歩道に屋根がある通りとは別の通りになります。
大円寺
アニメ10話で真藤さんが修行していたお寺。福江島の大円寺町にある曹洞宗の寺院「大円寺」がモデルになっています。
ただ、一致するのは門のみ。内部は撮影禁止(張り紙有り)の為写真は撮っていませんが、パッと見た感じ本堂は白色で、濡れ縁も作中とは違っているように見受けられました。
奈良尾港
アニメ第9話の回想シーン。幼いころの明日香がフェリーで本土に帰る場面。
ここはターミナルビルのデザインからして上五島(中通島)の奈良尾港ターミナルで間違いなさそうです。
作中では乗船用の通路が2階部分に描かれていますね。
実際はこちら側の船着き場は高速船等の小型船用で、フェリ―は建物の反対側に着岸するようです。
以上、確信をもって『ここが背景モデルだ』といえる場所は上記の3か所になります。(少ないw)
以下は『ここ、かもしれない…』という確証を得ない内容になりますので、参考程度に見て頂けると幸いです。
鳶沢家の門
みさきの家の門。写真は福江島の『武家屋敷通り』で撮影した物です。この通りを歩くと同様の門が至る所で目につきます。しかし、作中のように両側に「門燈」がある物は見つけることができませんでした。
また、この手の門は武家屋敷通り以外でも見受けられる為、具体的に「ここがモデルだ!」とはなかなか言い難いですね。
高藤福留分校練習場
高浜海水浴場で撮影しました。福江島の中でも特に人気のある海岸です。
ここに目を付けた理由は2つ。
1つは砂浜に下りるこの階段。
作品の背景にも右側に階段が確認できますが、五島の海岸でこのような手すり付の階段がある場所はそう多くありません。
2つ目はこの建物。
作品の背景、右奥に見える建物と酷似しています。(2つの建物の左右の位置は反転しているようです)
しかし、この「階段」と「建物」の位置関係は作中とはまったく一致しません。
階段の位置を合わせて撮るとこんな感じ。奥には丘が見えるだけです。
だからといって単に「反転」しているというわけでもなさそうです。
参考にしている可能性は高そうですが、あくまで″パーツ単位で”ということかもしれません。
アニメ9話回想シーンの海岸
場所は、中通島の『高井旅海水浴場』。奈良尾港ターミナルから車で10分ほどの場所になります。柵がこのようにL字型になっている海岸は他にはそうそう無いと思われます。しかし、東屋や周りの風景等々、柵以外に一致する箇所がほとんどありませんw
これは東屋とは呼べないですし…
自信を持って「ここだ!」とは言い難いですが、アニメでこのカットのすぐ後にフェリー乗り場(奈良尾港)のシーンになることから、奈良尾港にほど近いこの場所をロケハンしている可能性は高いのではないかと。
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追記(2016年3月31日)
yoshiさんから頂いた当記事へのコメントにより、アニメ9話回想シーンの海岸・東屋のモデルが、五島列島 奈留島の『宮の浜海水浴場』であることが判明しました!
↓「奈留島 宮の浜海水浴場」の画像検索
東屋はもちろん、周りの風景の一致度を見てもここが背景モデルで間違いなさそうです。
これで少なくとも「福江島」「中通島」「奈留島」の3島で背景モデルが存在していることに。制作陣が五島列島を広い範囲でロケハンしていることが伺えます。
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部室
中通島の北端「津和崎郷」にある廃バス。
ここは葛城@有坂真白FCさんのツイートで存在を知りました。
あおかな2話で部室が登場したので、改めて実際に五島列島で見かけた青色の廃バスでも貼っときますね。残念ながら久賀島ではなく中通島やけど。なおストリートビューで見れる模様。https://t.co/cJiKTXzpEg #あおかな pic.twitter.com/LgLYZdk6gy
— 葛城 (@saki_achiga) 2016年1月19日
バスのカラーリングは作中の部室その物ですね!
モデルがあるとすれば、この廃バス以外はなかなか考えられないですね。
ちなみにこの廃バスがある道をずっと北へ進むと「津和崎灯台」という場所につきます。
天気が良い日はこのような絶景を楽しむことができます!
機会があれば是非立ち寄ってみてください!
停留所
五島の道を走ってると何処も彼処ももこんな風景ばかりなので、なかなか断定は難しいかとw
その中でも特に雰囲気が近いと感じた場所がこちら。
上記の廃バスの場所から南へ十数キロ南下した場所にある「青砂ヶ浦天主堂」。そのすぐ前の道路から撮影した風景。
フェンス部分が停留所だったら、まさにそんな感じじゃないですか!山並や左奥に見える斜面の舗装等もそれとなく一致しているような?
久奈島の海岸と集落
作中序盤に登場するこの海岸。こちらも五島の海岸線を走っていると、同様の景色が至る所で見受けられます。
ある程度当たりを付け、福江島と中通島で砂浜がある場所を探しましたが一致する場所は発見できませんでした。砂浜の近くに集落が立ち並ぶ光景は多く目につくのですが、多くが平地で、作中のように斜面に沿って家が立ち並ぶような集落は多くありません。
しかし、「砂浜」という条件を外せば候補地の数は各段に増加します。
例えばこちらの中通島北部にある津和崎の集落。
砂浜ではなく漁港の側にある集落ですが、作中の集落と似た光景を目にできます。(ここが背景モデルであるとはもちろん断定できません)
「砂浜」とその奥に見える「集落」は全く別の場所をモデルにしている可能性も考えた方がいいかも。
高台からの光景はこんな感じ。正直全く一致しませんが、作中にも描かれている民家の屋根のソーラーパネルは、この集落では確認できました。
(参考)ましろうどん
ましろうどんのモデルは、長崎市浜口町にある「うどん しまや」さんがモデルとなっています。
「しまや」さんにはまだ行ったことが無いんですよね(^^;)
近いうちにに訪問し、この記事に追記します。
(参考)アニメ7話に登場したショッピングモール
アニメ7話に登場した「IRONMALL」。建物の外観に関しては、「イオンモール太田」と「イオンモール新瑞橋」の2つを合成したような姿となっています。
「蒼の彼方のフォーリズム」第7話。明日香との資質の差をまざまざと感じ、仲間から距離を置くみさきが、必要もない買い物に出かけていたショッピングモールのモデルは、イオンモール太田でしょうか。フロント部分の一部以外は大分異なりますが…。 pic.twitter.com/EBf7cVYgZp
— アニメ聖地巡礼・舞台探訪 (@animeseichi) 2016年2月27日
あおかな第7話に登場したイオンモールの外観だけど、実在するイオンモールの中では「イオンモール新瑞橋」が一番近い気がする。#あおかな#aokana_anime pic.twitter.com/py0rZ5QD8w
— アストラル (@fragments_sue) 2016年3月9日
建物正面は「イオンモール太田」、側面は「イオンモール新瑞橋」といったところでしょうか。
「イオンモール太田」は群馬県太田市、「イオンモール新瑞橋」は名古屋にある店舗。長崎どころか九州ですらありませんw
※こちらも、いずれ機会があれば訪問し、実際の写真をこの記事に追記します。
《背景モデルに関する内容はここまで。》
久賀島
これまで福江島と中通島の情報ばかりでしたが、「久奈島」の地理的モデル地は五島列島の「久賀島」です。
もちろん、今回この久賀島にも足を運びました。背景モデルを見つけることはできませんでしたが、「物語の舞台に来ている!」という実感を噛みしめながらの探索は非常に有意義なものとなりました。
福江港から13時35分に出港する『フェリーひさか』。福江島で軽自動車をレンタルし、車ごと乗船。料金は車両代込みで4,000円程。(船内で船代を支払います)
詳しいダイヤと運賃は下記を参照。
約30分の船旅。
久賀島に上陸!港には建物は無く、ただ船着き場があるだけです。
島内を車で探索。
島の北西、細石流地区の港。海水の透明度が高く、浅瀬ではエメラルドグリーンに輝いています。
同じく細石流地区の集落。2010年の国勢調査では、島民の数は全体で395人とのこと。
趣のある神社。このような石垣は、五島では多く見られます。
海岸線。
島の北東部に位置する蕨町の集落。
国の重要文化財に指定されている「旧五輪教会堂」。世界遺産登録への申請をしていた「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の1つでもあります。(申請は取り下げられましたが、再度推薦、また平成30年の登録を目指すそうです)
フェリー乗り場の田ノ浦港からほど近い場所にある浜脇教会。白い壁面と塔の部分のデザインが特徴的な美しい教会です。「あおかなMAP」と場所が一致するポイントは、此処と「旧五輪教会堂」だけですねw
学校のこの建物は浜脇教会がモデルになっているかも?
五島のグルメ
五島滞在中に食べた「五島グルメ」をご紹介。
五島といえば魚介!とにかく新鮮でうまい!
写真は福江島の居酒屋「いけす割烹 心誠」の刺身3点盛。
五島は魚介だけじゃない!ブランド牛の「五島牛」を是非味わっていただきたい。めっちゃくちゃ柔らかくて凄くジューシー。美味すぎる!
写真は福江島にある「レストラン 望月」のヒレステーキ(150g)。ちなみにこのお店は、アニメばらかもんBD第4巻の映像特典「おのせんせい/はらすずこの五島ばらか旅・後編」に登場したお店でもあります。
五島で忘れてはいけないのが「五島うどん」。作中でも頻繁に登場しますね。実は日本三大うどんの1つと言われています!(正確には三大うどん候補。讃岐と稲庭は当確で、残りの1枠を五島うどんや愛知のきしめん等が争っているとのこと。)
写真は、中通島の「五島うどんの里」(有川港ターミナルのすぐ近く)の肉うどん。
細い麺と、製造過程で椿油を使用しているのが特徴。つるつるしこしこの麺が癖になります。あごだし(飛び魚の出汁)の汁も、こくを感じつつも優しい味で細麺との相性抜群です!(五島うどんの特徴として、ワカメがトッピングとして入っていることが多いです)
旅のレポートは以上。
3日間じっくり五島を満喫することができとても満足していますが、舞台探訪としては宿題の残る結果となりました。
アニメ1話のこの背景とか、いかにもモデルがありそうです。
やはり″田舎”が舞台の作品は探訪意欲が高まりますね!
今後も未特定箇所の調査は続けていく所存です!